「自分時間をもっと有意義に過ごしたい」――そんな思いに応える【暇つぶしQUEST】のローカル企画編、【くまもとローカルQUEST】。今回は熊本を代表する企業、再春館製薬所の50年に迫ります。
1974年、日本で初めてコラーゲンを配合した基礎化粧品「ドモホルンリンクル」を生み出し、「人間も自然の一部」という漢方の理念と最先端の科学技術を融合させてきた同社。地元熊本の豊かな自然とともに歩み、顧客との深い絆や社会貢献にも力を注いできました。
50年の軌跡をたどりながら、熊本発のブランドがどのように全国、そして世界へと広がっていったのか、その魅力と挑戦の歴史を紹介します。
はじめに
再春館製薬所は、長年にわたり伝統と革新を両立し、日本のスキンケア業界をリードしてきた企業です。同社の主力ブランド「ドモホルンリンクル」は、コラーゲンを配合した先駆的な製品として1974年に誕生し、今年で50周年を迎えました。この記念すべき年に、再春館製薬所は様々な取り組みを通して、独自の「漢方発想」に基づく“美活”の考え方を提唱しています。
年齢とともに、シミやシワ、たるみなどの肌悩みが増え、「何かケアを始めたいけれど、どのブランドを選べばいいのか分からない」という声は少なくありません。テレビCMや広告でドモホルンリンクルの名前を耳にしたことはあっても、「実際にはどんなブランドなのか」「どんな想いで作られているのか」までは知らない、という人も多いのではないでしょうか。この記事では、そうした疑問に丁寧に応えていきます。
ドモホルンリンクルの誕生の背景や、漢方発想にもとづくスキンケアの考え方、50周年を記念して行われている「美活カフェ」などのイベント、熊本に根ざした企業としての取り組み、さらにはLINEを活用したお客様サポートまで、幅広い角度から再春館製薬所の魅力を紹介します。単なる商品紹介ではなく、「なぜこのブランドが長く愛されてきたのか」が分かる内容を心がけています。
また、「まだ使ったことはないけれど、興味がある」「肌悩みはあるけれど、どこに相談したらいいか迷っている」という方にも寄り添いながら、イベントや工場見学、オンラインでの相談など、気軽にブランドに触れられる場についてもふれていきます。専門用語はできるだけ避け、初めての方にも分かりやすい表現でまとめていますので、安心して読み進めてみてください。
本記事を通して、再春館製薬所やドモホルンリンクルについての理解が深まり、「自分の肌と向き合うきっかけになった」「今度イベントや見学に行ってみたい」と感じていただけたら幸いです。
ドモホルンリンクルの軌跡
ドモホルンリンクルは、再春館製薬所が1974年に発売した、日本初のコラーゲン配合スキンケアブランドです。発売当時、コラーゲンやエイジングケアという言葉は、今ほど一般的ではありませんでした。そんな中で、「年齢を重ねた肌のための基礎化粧品」として専用ラインを打ち出したことは、非常に先駆的な取り組みでした。
当時のスキンケア市場では、「若い世代が使う化粧品」が中心で、シワやたるみといった年齢サインに特化した商品は多くありませんでした。そこに、年齢を重ねた肌の悩みに正面から向き合うブランドとして登場したのがドモホルンリンクルです。「年齢を理由にあきらめてほしくない」「いくつになっても、自分の肌と丁寧に向き合ってほしい」という想いが、その誕生の背景にあります。
画期的な製品コンセプト
ドモホルンリンクルの製品コンセプトは、人体の自己回復力を高めることで、肌の若々しさを保つというものでした。単に「外から何かを塗る」だけではなく、本来肌が持っている力に注目し、その働きをサポートするという考え方です。このコンセプトは、発売当時としては画期的であり、多くの支持を集めました。
ここでいう自己回復力とは、肌が本来備えている「うるおいを保つ力」「ダメージを修復しようとする力」「環境の変化に適応する力」などを指します。年齢とともにこれらの力は少しずつ低下していきますが、肌に必要な成分を補い、血行やターンオーバーのリズムを整えることで、その働きを支えようとするのがドモホルンリンクルのアプローチです。
製品には、漢方の発想にもとづいた植物エキスや、自然由来の成分が多く採用されています。再春館製薬所は「人も自然の一部」という考え方を大切にしており、自然の恵みを活かしながら、最新の研究技術を組み合わせて処方を組み立ててきました。肌に本当に必要なものは何か、不要なものは何かを見きわめ、余計な負担を減らすことも重視されています。
このような「攻めのケア」ではなく「土台を整えるケア」という発想は、今でこそ多くのブランドで語られますが、誕生当時は珍しいものでした。たとえるなら、表面だけをきれいにするのではなく、畑の土をゆっくりと耕して、植物が育ちやすい環境を整えるようなイメージです。地道ではありますが、長く使い続けることで違いを感じやすいケアともいえます。
業界をリードする人気ブランド
発売以来、ドモホルンリンクルはスキンケア業界をリードし続けてきました。革新的な製品開発に加え、テレビCMをはじめとした積極的な情報発信や、「まずは試してから」という考えに沿ったトライアルセットの展開などにより、多くの顧客から支持されてきました。今では、親子二世代・三世代で愛用しているという声も少なくありません。
| 年 | 主な出来事 |
|---|---|
| 1974年 | コラーゲン配合の基礎化粧品「ドモホルンリンクル」発売 |
| 1985年 | 最初の海外進出(台湾) |
| 2005年 | ドモホルンリンクル アクアモイストシリーズ発売 |
| 2024年 | ドモホルンリンクル50周年記念イベント開催 |
50周年を迎えた近年では、「THANKS PROJECT」という大型企画を立ち上げ、長年支えてくれたお客様や地域社会への感謝を形にする取り組みも進められています。売上の一部を還元するキャンペーンや、環境保全への寄付、記念イベントの開催など、単なる周年セールにとどまらない、継続的なプロジェクトとなっているのが特徴です。
長く続くブランドには、「続ける理由」があります。ドモホルンリンクルの場合、それは「目先の流行に流されるのではなく、肌と向き合うという原点を大切にしていること」と、「お客様との対話を重ねながら製品を磨き続けていること」です。これまでに寄せられた多数の声をもとに、テクスチャーや香り、使い心地の改良を繰り返してきたことも、根強い人気の背景にあります。
再春館製薬所の”美活”提案
再春館製薬所は、創業以来の「漢方発想」を活かし、「美活」という新しい生活習慣を提案しています。“美活”とは、一時的なダイエットや美容ブームのように頑張りすぎるのではなく、自然の力と人体の自己回復力のバランスを整えながら、毎日の暮らしの中で無理なく続けられるケアを大切にする考え方です。
肌だけをきれいにしようとするのではなく、身体の内側や心の状態も含めてトータルに整えていくことが、美しさの土台になるというのが再春館製薬所の基本姿勢です。たとえば、睡眠・食事・ストレスケアといった生活習慣の見直しや、季節や体質に合わせた養生の考え方なども、“美活”の一部として位置づけられています。
「美活カフェ」での体験
この“美活”の考え方を、多くの人に楽しく体感してもらうため、再春館製薬所は2024年11月に「美活カフェ」と題したポップアップイベントを開催しました。会場は、カフェのように気軽に立ち寄れる雰囲気ながら、漢方や薬膳、スキンケアの知識を自然と学べる工夫が随所に盛り込まれています。
イベントでは、次のような体験コンテンツが用意されました。
- 簡単な問診シートなどを用いた体質チェックと、それに合わせた薬膳スープ粥の試食
- 新製品「クリーム20」を中心としたドモホルンリンクル製品のタッチ&トライ
- 漢方医や専門家によるトークセッション・対談
- SNS投稿で参加できるプレゼントキャンペーン
実際にブースを回ると、自分の体質タイプに合わせた薬膳スープ粥を試飲できたり、普段はなかなか聞けない漢方やスキンケアの疑問をスタッフに相談できたりと、「学び」と「癒やし」が同時に感じられる内容になっています。初めてドモホルンリンクルに触れる人でも楽しめるよう、商品説明一辺倒ではなく、季節に合わせたセルフケアのヒントなども紹介されていました。
「イベントに行ってみたいけれど、しつこく勧誘されないか不安」という声もありますが、美活カフェは、まず体験を通して世界観に触れてもらうことを重視した場です。気になることがあれば質問し、興味があれば商品やサービスを知ることができる、そんな“心地よい距離感”が大切にされています。
50周年記念の取り組み
「美活カフェ」は、ドモホルンリンクル50周年を記念した「THANKS PROJECT」の一環として開催されました。このプロジェクトは、長年ブランドを支えてくれたお客様はもちろん、地域社会や環境への感謝も込めて進められているものです。単発のイベントではなく、複数年にわたって様々な企画が展開されている点も特徴です。
プロジェクトでは、売上金の一部を顧客に還元するキャンペーンや、公益財団法人への寄付を通じた地域・環境保全の支援、“美活”というライフスタイル提案を広げる取り組みなどが行われています。肌のケアだけにとどまらず、「美しさを通して社会や未来にもよい循環を生み出したい」という思いが込められていると言えるでしょう。
50年という節目は、これまでを振り返るだけでなく、「ここから先の50年をどう歩んでいくか」を考えるタイミングでもあります。再春館製薬所は、“美活”をキーワードに、日々を前向きに生きる人の背中をそっと押すような提案を続けていくことを目指しています。
企業の強みと魅力
再春館製薬所が長年にわたり高い評価を受けてきた理由は、伝統と革新の融合にあります。漢方の知見を活かしつつ、最新の科学技術も取り入れることで、独自の製品開発を行ってきました。原料の研究から処方開発、製造、品質管理、さらにはお客様対応に至るまで、一貫した体制を整えている点も、製薬会社ならではの強みといえます。
単に化粧品を販売するのではなく、「長く安心して使ってもらう」ことを前提にしたものづくりが行われているため、成分の選定や製造工程には細やかな配慮がなされています。安全性や品質に厳しい基準を設け、安定した品質の製品を届けるための仕組みづくりを継続していることも、信頼につながっています。
熊本の地に根ざした企業
再春館製薬所の本社と工場は、熊本県益城町に所在しています。豊かな自然と清らかな水に恵まれたこの地で、ドモホルンリンクルをはじめとする製品が生み出されています。同社は地元への貢献にも力を入れており、一般向けと会員向けの工場見学コースを設けるなど、積極的な情報発信とコミュニケーションを行っています。
一般向けコースでは、歴史資料館や製造工程の見学、製品の体験ができます。ブランドの歩みや、原料へのこだわり、製造現場の雰囲気を間近に感じることができ、「使っている化粧品がどのように作られているのか」を具体的に知るきっかけになります。一方の会員向けコースでは、より詳細な工場見学に加え、社員食堂での昼食や薬膳茶づくりなどの特別体験が用意されており、再春館製薬所の世界観をじっくり味わえる内容となっています。
敷地内には、薬用植物が植えられた庭や、地域の人々も訪れることのできるスペースがあり、季節ごとの花や緑を楽しむことができます。熊本に旅行で訪れる際に、観光の一環として工場見学に立ち寄る人も増えており、「実際に見て、触れて、話を聞いてみることでブランドへの信頼が深まった」という声も多く聞かれます。
環境への取り組み
再春館製薬所は、事業活動において環境保護にも力を注いでいます。工場内には太陽光発電設備が設置されており、クリーンな電力を利用することで、CO2排出量の削減に貢献しています。また、省エネルギー設備の導入や、廃棄物の削減・リサイクルなど、日々の運営の中で環境負荷を減らす工夫も行われています。
同社の施設「つむぎ商館」では、地元の食材を使った薬膳料理の提供や、くすり草園の見学なども行われています。訪れた人が、自然の恵みと向き合いながら食や健康について考えられるような場づくりがされており、地域の魅力発信の拠点としての役割も担っています。こうした取り組みを通じて、再春館製薬所は「自然のちから」を大切にするブランドとして、自然との共生を目指しています。
環境配慮は、スキンケアブランドを選ぶ際の重要なポイントの一つになりつつあります。「肌にやさしいものを選びたい」と同時に、「地球にもやさしいものを選びたい」と感じている方にとって、再春館製薬所の姿勢は大きな安心材料になるでしょう。
お客様とのコミュニケーション強化
再春館製薬所は、近年のデジタル化の流れに合わせて、お客様とのコミュニケーションの在り方を見直してきました。かつては電話での注文や相談が中心でしたが、今ではウェブサイトやLINEなど、複数のチャネルを組み合わせることで、一人ひとりのライフスタイルに合わせたサポートができる体制づくりを進めています。
「電話をする時間がとれない」「もっと気軽に相談したい」というニーズが高まる中で、デジタルツールを活用したコミュニケーションは、お客様の負担を減らしつつ、これまで以上に身近な存在へとブランドを近づける役割を果たしています。
LINEでの施策
同社は、LINE公式アカウントを開設し、以下のような施策を実施しています。
- LINEでの肌質相談
- 会員IDとの連携
- プッシュ通知を活用した情報発信
肌質相談では、簡単な質問に答えたり、場合によっては肌の状態が分かる写真を送ることで、自分に合ったアイテム選びのアドバイスを受けることができます。電話では伝えにくい細かな悩みも、文字でゆっくりと相談できるため、「話すのが苦手」という方にも利用しやすい仕組みです。
また、会員IDとの連携により、注文履歴やポイント情報などをLINE上から確認できるようになるなど、利便性の向上にもつながっています。プッシュ通知では、新商品の情報やキャンペーン、季節のスキンケアアドバイスなどが配信され、必要な情報をタイムリーに受け取ることができます。
オムニチャネルの実現
LINE活用は、デジタルとリアルの融合を目指すオムニチャネル戦略の一環でもあります。電話やカタログ、ウェブサイト、LINE、店舗イベント、工場見学など、さまざまな接点を通じてお客様とつながることで、一人ひとりが「自分にとって利用しやすい窓口」を選べる環境が整えられています。
たとえば、普段はウェブサイトやLINEで情報収集し、詳しく相談したいときは電話やイベントに参加する、熊本に旅行で訪れた際には工場見学に足を運んでみるなど、その時々の状況や気分に合わせてブランドとの距離感を調整できるのがオムニチャネルの魅力です。年齢やライフスタイルが違っても、それぞれに合った関わり方が用意されているため、長く安心して付き合うことができます。
こうしたコミュニケーションの工夫は、お客様の声を製品開発やサービス改善に反映させる上でも大きな役割を果たしています。実際の使用感や要望がリアルタイムで届くことで、よりきめ細やかな対応や改良が可能になっているのです。
まとめ
再春館製薬所は、日本を代表するスキンケアブランド「ドモホルンリンクル」を通じて、50年にわたり多くの人の肌悩みに寄り添ってきた企業です。1974年に日本初のコラーゲン配合スキンケアとして誕生して以来、漢方発想にもとづく自己回復力サポートという独自のコンセプトを貫き、時代の変化に合わせながらも、肌と真剣に向き合う姿勢を大切にしてきました。
近年では、“美活”という新しい生活スタイルの提案を通じて、肌だけでなく心やからだ全体を整えることの大切さを発信しています。「美活カフェ」などのイベントや、熊本の本社・工場見学、「つむぎ商館」での薬膳料理やくすり草園など、実際に足を運んで体験できる場も増えており、ブランドの世界観を五感で感じられる機会が用意されています。
環境への配慮や地域への貢献、そしてLINEをはじめとするデジタルツールを活用したお客様サポートなど、製品そのものだけでなく、企業としての姿勢も評価されているポイントです。電話、ウェブ、LINE、イベントといった多様な窓口があることで、「今の自分に合った距離感」でブランドと付き合えるのも、安心につながります。
エイジングケアや肌悩みに不安を抱えているとき、新しいブランドに一歩踏み出すのは勇気がいることかもしれません。そんなときは、イベント情報をチェックしてみたり、LINEで軽く相談してみたり、工場見学の記事を読んでみたりと、無理のない形で再春館製薬所の世界に触れてみてください。小さな一歩が、未来の自分の肌と心を守る大きな一歩になるかもしれません。
年齢を重ねることは、決してマイナスだけではありません。経験や感性が深まるのと同じように、肌とも丁寧に向き合いながら、自分らしい美しさを育てていくことができます。再春館製薬所とドモホルンリンクルの物語が、その一助となればうれしく思います。


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