自分時間を有意義に過ごすためのヒントを提案する【暇つぶしQUEST】シリーズ。今回は熊本のローカル企画編として、バイク好きにはたまらない“熊本ツーリングの魅力”を特集します。
熊本には、阿蘇の雄大な自然や絶景ロード、歴史あるスポット、そして地元グルメなど、走る楽しさと発見に満ちたコースが点在しています。
気軽な日帰りショートツーリングから、景色やグルメを満喫するロングツーリングまで、熊本ならではの多彩な楽しみ方が可能。
休日のひととき、バイクで風を感じながら、地元の新たな魅力を再発見してみませんか?次のツーリングの参考に、ぜひご覧ください!
はじめに
熊本県は、豊かな自然と歴史あるスポットが数多く点在する魅力的な県です。阿蘇山やその周辺エリア、天草エリアはバイクツーリングの聖地として知られ、様々な絶景ロードや名所が点在しています。今回は、熊本のおすすめツーリングスポットをたっぷりとご紹介します。広大な草原を走行できる爽快感あふれるルートから、雄大な火山景観を楽しめるコース、歴史を感じさせる城郭までさまざまです。
熊本の魅力を余すところなく堪能できるツーリングプランをご覧ください。「初めての九州ツーリングでどこを走るか迷っている」「久しぶりのロングツーリングで気持ちよく走れる場所を探している」というライダーにとっても、熊本は非常にバランスの良いエリアです。阿蘇の山岳エリアではダイナミックなワインディングと雄大な風景を楽しめ、天草では海風を感じながらのんびりと島々を眺める走りができます。
さらに、熊本城周辺ではバイクを降りて歴史散策やグルメ巡りもできるため、走りと観光を両方楽しみたい方にもぴったりです。季節ごとに表情が変わるのも熊本ツーリングの魅力です。春から初夏にかけては、新緑と爽やかな気温の中で快適なライディングが楽しめます。夏は標高の高い阿蘇エリアが避暑地のような役割を果たし、強い日差しの中でも比較的走りやすい環境です。
秋はススキや紅葉が各地を彩り、写真を撮りながらゆっくり走りたくなるシーズンになります。冬は路面凍結などに注意が必要ですが、晴れた日は空気が澄んで遠くまで見渡せる絶景が広がります。初心者ライダーやリターンライダーにとっても、熊本は比較的走りやすいルートが多く、休憩ポイントや観光施設も充実しています。ただし、山間部特有の急な天候変化や、霧・強風などには十分気をつける必要があります。
出発前には天気予報を確認し、時間や体力に余裕を持った計画を立てることで、より安全で楽しいツーリングになります。この記事を参考にしながら、自分のペースで熊本の道と景色を味わってみてください。
阿蘇エリアの魅力
熊本県を代表するツーリングスポットが集まる阿蘇エリア。ここでは、自然の雄大さを堪能できる名所が目白押しです。まずは、阿蘇の景勝地をいくつかご紹介します。阿蘇エリアは、外輪山と広大なカルデラが織りなすダイナミックな地形が魅力で、走っているだけで大きなスケール感を味わえます。
標高が高いため、夏場でも比較的涼しく、真夏のツーリング先としても人気です。道路は整備されているところが多く、見通しの良い区間も多いため、景色を楽しみながらゆったりと走るのに適しています。一方で、天候が変わりやすいのも山間部ならではの特徴です。晴れていたと思ったら急に霧が出ることもあるため、スピードの出しすぎには注意が必要です。
また、高原エリアは風が強くなる日も多いので、横風にハンドルを取られないよう、余裕を持った速度で走ることを意識すると安心です。ガソリンスタンドは市街地に比べると少なめなので、燃料は早めに補給しておくと安心して絶景ロードを楽しめます。阿蘇エリアをメインに走る場合は、「熊本市内発 → ミルクロード → 大観峰 → 草千里ヶ浜 → 南阿蘇方面へ」といった日帰りモデルコースも人気です。
時間に余裕があれば、途中でカフェや道の駅に立ち寄りながら、景色とグルメの両方を楽しむのもおすすめです。ここからは、阿蘇エリアを代表するスポットを個別に見ていきましょう。
草千里ヶ浜
阿蘇エリアを代表する絶景スポット「草千里ヶ浜」は、広大な草原と湖が織りなす景観が人気の場所です。この地は、阿蘇カルデラ内に広がる平原で、爽やかな風を感じながらツーリングを楽しめます。草千里ヶ浜を一周するコースは、約18kmと比較的短めですが、ゆったりとした走行が可能です。
また、草原の中を乗馬体験ができるスポットもあり、のんびりとした時間を満喫できます。草千里ヶ浜を一望できる展望台からは、絶景の大パノラマが広がります。晴れた日には、遥か遠くに阿蘇五岳の山々を望むことができ、絵画のような景色を目にすることができます。朝霧の立ち込める早朝や、夕日が草原に映える夕刻など、時間帯によって様々な表情を見せてくれる草千里ヶ浜は、ツーリングの際に欠かせないスポットといえるでしょう。
季節によっても雰囲気が大きく変わります。春から初夏にかけては新緑がまぶしく、風に揺れる草原の中を走る爽快感は格別です。夏は標高が高いため比較的涼しく、避暑を兼ねたツーリング先としても人気があります。秋にはススキが一面に広がり、黄金色に染まった草原と青空のコントラストが美しい景色を作り出します。
冬場は路面凍結の可能性もあるため、走行の際には情報を確認し、無理のない計画を立てることが大切です。駐車場やトイレ、軽食がとれる売店などもあり、バイクで訪れても休憩しやすい環境が整っています。ツーリングの途中でヘルメットを脱いで深呼吸をすれば、阿蘇の空気の澄み切った香りを全身で感じることができるでしょう。
写真撮影を楽しみたい方は、混雑しやすい日中よりも、比較的人の少ない早朝や平日を狙うと、ゆっくりと景色を堪能できます。距離自体は長くないため、阿蘇ツーリングの「入門コース」としてもおすすめです。走行に自信がまだあまりない方でも、ゆったりとしたペースで絶景を味わうことができるので、阿蘇を初めて走るライダーにもぜひ訪れてほしいスポットです。
ミルクロード
阿蘇山の広大な大草原の中を走れる「ミルクロード」は、爽快感溢れるツーリングコースとして知られています。レジェンドライダーのケニー・ロバーツも愛した絶景ロードで、放牧された牛や馬と行き交うことができます。緑に映える牧草地と、遠くに見える阿蘇五岳の山並みが印象的な景色です。
ミルクロードを走行すると、牧場の新鮮な空気と潤いのある風を感じることができます。周囲には阿蘇の大自然が広がり、ゆったりとした時間が流れています。クセのない緩やかなカーブが続く道は、運転が苦手な方でも楽しめるコースです。また、沿道には阿蘇の絶品グルメを提供する飲食店もあり、美味しい食事を楽しめるのも魅力の一つです。
道の両側には視界をさえぎるものが少なく、視界の端から端まで草原と山並みが広がるため、つい景色に見とれてしまうこともあります。写真を撮りたくなったときは、路肩に無理に停車するのではなく、安全に駐車できる展望スペースや駐車場を利用するようにしましょう。休日にはライダーだけでなくドライブの車も多くなるため、周囲の交通状況にも配慮しながら走ることが大切です。
ルート上には、展望台や小さなカフェ、道の駅のような施設も点在しています。阿蘇の牛肉やソフトクリーム、地元産の野菜を使った料理など、ここならではのグルメを楽しめる場所も多いので、走るだけでなく休憩時間も含めて計画しておくとツーリングがより充実します。特に晴れた日のテラス席では、バイクを眺めながら食事やコーヒーを楽しむ贅沢な時間を過ごすことができます。
ミルクロードは勾配や急カーブが少なく、初心者やリターンライダー、タンデムツーリングにも向いたコースです。ただし、高原特有の風の強い日や濃霐の日もあるため、天候が不安定な日は無理をせず、視界が悪くなったと感じたら速度を落とす、予定を短縮するなど柔軟に判断することをおすすめします。安全運転を心がけながら、阿蘇の雄大な景色をじっくり味わってください。
大観峰
阿蘇の大パノラマが一望できる名所「大観峰」は、標高996mの高台に位置する展望台です。ここからは、阿蘇五岳、阿蘇カルデラ、草千里ヶ浜など、阿蘇の主要な名所を360度の大パノラマで一望することができます。特に、秋から冬にかけての早朝は、雲海が広がる幻想的な景色を楽しめるため、ツーリングの醍醐味を味わえるスポットです。
大観峰への道のりは、緩やかなカーブが続くツーリングロードで、運転が苦手な方でも気軽に行くことができます。展望台には、無料の駐車場や食堂、売店なども完備されており、のんびりと阿蘇の絶景を堪能することができます。また、大観峰の麓には阿蘇の名物グルメを提供する飲食店もあり、ツーリングの途中でお腹を満たすこともできます。
雲海を狙う場合は、朝早い時間帯に訪れるのがおすすめです。冷え込みが強い時期には、谷間に霧や雲がたまり、まるで雲の上に立っているかのような景色を楽しめることがあります。ただし、早朝は気温がぐっと下がるため、防寒対策をしっかりと整えておくことが大切です。グローブやネックウォーマーなどを活用し、体を冷やしすぎないように注意しましょう。
昼間でも、天候がよければ遠くまでくっきりと見渡せる絶景が広がります。展望台からの眺めを楽しんだ後は、売店でソフトクリームや軽食を味わいながら、ゆっくりと休憩するのもおすすめです。休日や連休には多くのツーリンググループや観光客が訪れるため、駐車場や周辺道路が混み合うこともあります。時間に余裕を持ち、特に帰りの時間帯は渋滞も想定した上でプランを立てておくと安心です。
大観峰は、阿蘇エリアを走るなら一度は立ち寄りたい王道スポットです。ミルクロードや草千里ヶ浜と組み合わせて走れば、阿蘇の魅力を凝縮して味わえる1日になります。疲れが出やすい時間帯には無理をせず、展望台で景色を眺めながら心身ともにリフレッシュしてから次のルートへ向かいましょう。
天草エリアの魅力
阿蘇エリアに次いで人気なのが、天草エリアです。ここは、島々が点在する海岸線沿いのドライブが楽しめるスポットとして知られています。次に、天草エリアでおすすめのツーリングスポットをご紹介します。天草は、大小さまざまな島々が連なるエリアで、海と山の両方の景色を楽しめるのが魅力です。
海の青さと、島の緑、そこにかかる橋の美しいラインが重なった景色は、走っているだけで心が解きほぐされるような心地よさがあります。特に晴れた日には、水面がキラキラと輝き、開放感あふれるツーリングを満喫できます。日帰りでサッと走りたい場合は、天草五橋周辺を中心に短めのルートを組むのがおすすめです。
一方、1泊できるなら、夕暮れ時の海を眺めたり、海鮮料理や温泉をゆっくり堪能したりと、より濃い時間を過ごすことができます。夕日が海に沈んでいく光景は、ライディングの疲れを忘れさせてくれるほどの美しさです。天草エリアは海沿いを走る区間が多く、風の影響を受けやすい場面もあります。
特に橋の上では横風が強く感じられることもあるため、強風予報の日は慎重な運転を心がけましょう。時間帯や天候によっては路面が濡れていたり、潮風でやや滑りやすくなっていることもあるので、余裕を持った速度で走ることが安全につながります。
天草パールライン
天草パールラインと呼ばれる観光道路は、天草諸島の島々を結ぶ橋や道路を指します。最長の橋は約3kmもの長さがあり、車窓からは島原湾の美しい海岸線や島々の景色を楽しむことができます。この道路を走行すると、さながら海に浮かぶような不思議な体験ができます。
天草パールラインは全長約60kmで、島原半島と天草諸島の本土部を結んでいます。島原半島側の起点にあるパールライン展望台からは、天草の島々が一望でき、絶景のフォトスポットとしても人気があります。ツーリングの際は、天草の絶品グルメも合わせて堪能したいものです。「御船町ウォームビズ」は、天草の逸品を味わえる人気の飲食店です。
ルート上では、右手に海、左手に島々や山肌といった風景が次々に現れ、走っていて飽きることがありません。特に天気の良い日には、海の色が深い青からエメラルドグリーンへと変化し、写真映えする景色が続きます。途中にある展望スペースや駐車場でバイクを停めて、のんびり海を眺める時間もぜひ設けてみてください。
パールライン周辺には、海鮮料理を楽しめる食事処や物産館も点在しています。新鮮な魚介類や地元の名物料理を味わえるお店が多いので、ツーリングのランチや休憩にぴったりです。走るだけでなく、食や景色を含めて「天草らしさ」を堪能できるのが、このルートの大きな魅力です。
夕方には、海に沈む夕日を眺めながら走ることもできます。ただし、日没後は街灯が少ない区間もあるため、時間配分には注意が必要です。暗くなる前に宿泊地や都市部に戻れるよう、余裕をもったスケジュールを組んでおくと安心です。
天草五橋
天草パールラインを構成する5つの橋の総称が「天草五橋」です。いずれの橋も美しい景観が広がり、ツーリングスポットとして大人気があります。橋の上からは、島々が散らばる絶景を眺めることができるほか、下を見ると青く透き通った海が広がる光景に出会えます。
天草五橋の中でも特に人気なのが、天草大橋と呼ばれる橋です。この橋は、橋の真ん中あたりに九州本土と天草を結ぶ玄関口となる観光拠点施設「九州ハウス」があり、ドライビングの休憩所としても利用できます。橋の上から臨む景色は絶景で、訪れる人々を魅了し続けています。天草ツーリングの際は、この橋を通過するのがおすすめです。
それぞれの橋は長さや景色が少しずつ異なり、島に近い橋では家並みや港の様子を、開けた区間では沖合に浮かぶ島々を眺めることができます。いずれも走っているだけで気持ちの良い区間ですが、写真撮影をする際には、必ず安全に停車できる場所を選ぶことが大切です。橋の上は駐停車禁止の場所も多いため、展望台や駐車場などを利用し、歩いて景色を楽しむようにしましょう。
天草五橋周辺には、土産物店や飲食店もあり、橋を眺めながらの食事や休憩も楽しめます。潮風を感じながらテラス席で一息つけば、ツーリングの疲れも和らいでいくはずです。時間に余裕がある方は、各橋のたもとにある公園や広場を巡り、それぞれの橋を違う角度から眺めてみるのもおすすめです。
熊本城エリアの魅力
熊本の主要観光地として有名なのが、熊本城エリアです。歴史ロマンに彩られたこのエリアには、見応えのあるスポットが点在しています。歴史を感じる熊本ツーリングを楽しめるスポットをご紹介します。熊本城エリアは、市街地に位置しながらもバイクでアクセスしやすく、ツーリングの途中に立ち寄る「観光拠点」としても便利です。
高速道路から熊本市内に入り、城周辺の駐車場にバイクを停めてから、徒歩で城郭や城下町を散策するという楽しみ方ができます。山道を走ったあとに、街中でゆっくり過ごす時間を挟むと、ツーリング全体のメリハリがつきます。市内は車や歩行者が多く、阿蘇や天草とは違った運転の注意が必要になります。
信号や一方通行の道路も多いため、焦らず落ち着いて走ることが大切です。ナビや地図アプリを活用しながら、無理のないルートで熊本城周辺に向かうと安心です。バイクで訪れる際は、荷物を最小限にまとめ、貴重品管理にも気を配りながら観光を楽しみましょう。熊本城エリアでは、城そのものだけでなく、城下町風のエリアや周辺グルメも充実しています。
ツーリングの締めくくりにご当地グルメを味わったり、お土産を購入したりできるため、旅の満足度が一層高まります。
熊本城
熊本を代表する名所「熊本城」は、約400年の歴史を持つ城郭です。戦国時代に加藤清正公が築城した当時の姿を残す、国内有数の城郭建築物です。現存する石垣の長さは約2.8kmと、日本国内で最も長いことで知られています。
熊本城では、復元された天守閣の内部を見学できるほか、石垣や多聞櫓、大小の櫓など、見どころが満載です。桜の名所としても知られており、春には多くの観光客で賑わいます。城内には飲食店や土産物店もあり、ツーリングの際の休憩スポットとしても最適です。史跡を感じつつ、食事やお土産を楽しむことができます。
見学にかかる時間は、ざっくりと1〜2時間程度を見込んでおくとよいでしょう。天守閣の内部展示をじっくり見たい場合や、写真を撮りながら石垣や櫓を巡る場合は、もう少し多めに時間を確保しておくと安心です。バイクで訪れる際は、長時間歩くことを考えて、動きやすい服装と靴を選ぶことをおすすめします。
春は桜、初夏から夏にかけては濃い緑に包まれた城郭、秋には紅葉とのコントラスト、そして夜間のライトアップなど、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。ツーリングのスケジュールに合わせて、訪れる季節や時間帯を変えてみると、何度訪れても新鮮な発見があります。
桜の馬場 城彩苑
熊本城の隣接地にある「桜の馬場 城彩苑」は、江戸時代の城下町の町並みを再現した観光スポットです。約400年前の町家や商家、寺院など、当時の建物を見学できるほか、武家屋敷を再現したエリアもあります。また、春には桜のトンネルが楽しめるほか、夜間はライトアップされた城郭の夜景が美しい景観を生み出します。
城彩苑内には、時代体験ができる各種アトラクションや飲食店、お土産店などもあり、歴史を感じながらゆっくりと散策できます。ツーリングの際は、熊本城と合わせて周辺を巡るのがおすすめです。歴史とロマンを感じる時間を味わえるでしょう。ここでは、熊本の郷土料理やスイーツなど、さまざまなグルメを一度に楽しめるのも魅力です。
馬肉料理やだご汁、からし蓮根、いきなり団子など、熊本ならではの味に気軽に出会うことができます。走り続けて少し疲れた体を、温かい食事や甘いデザートで癒やすのも良いリフレッシュになります。屋根のあるエリアや屋内施設も多いため、雨の日や真夏の強い日差しの日でも比較的快適に過ごせます。
急な天候悪化で山方面のルートを変更したいときの「街中での過ごし場所」としても覚えておくと安心です。バイクを駐車場に停めて荷物をロッカーに預ければ、身軽な状態で城下町散策を楽しめます。
その他のツーリングスポット
熊本県には、阿蘇や天草、熊本城エリア以外にも、魅力的なツーリングスポットが数多くあります。河川や山岳、温泉地など、自然に恵まれたスポットが点在しています。次に、その他のおすすめツーリングスポットをご紹介します。これらのスポットは、阿蘇や熊本市内から日帰りでアクセスしやすく、「阿蘇を走った翌日は温泉メイン」「市内観光の前後に自然の中でリフレッシュ」といった組み合わせも楽しめます。
季節ごとに見どころが変わるため、訪れる時期によってルートを変えてみるのもおすすめです。特に夏場は、涼を求めて渓谷や水源地を訪れるライダーが増えます。山間部のひんやりとした空気や清流の音は、暑さで疲れた体と心を優しく癒してくれます。秋には紅葉が美しく、渓谷や山々が色づく景色の中をゆっくりと走る楽しみがあります。
最後に温泉で体を温めれば、1日の疲れもすっきりとほぐれるでしょう。
菊池渓谷
菊池渓谷は、阿蘇外輪山の北側に位置する渓谷美を楽しめる名所です。渓谷沿いには数多くの展望スポットがあり、深い森と清流の景色を眺めることができます。特に、大小さまざまな滝やエメラルドグリーンの水面は、思わずカメラを向けたくなる美しさです。
渓谷周辺には観光用のドライブルートが整備されており、四季折々の景色を楽しみながら走ることができます。新緑の季節には、木々の緑と水の透明感が際立ち、夏には冷たい空気が全身を包み込むような涼しさを感じられます。秋になると紅葉が一面に広がり、赤や黄色に染まった木々と渓流が織りなす風景は、まさに絵画のようです。
菊池渓谷には遊歩道も整備されており、バイクを停めてから渓谷沿いを歩くことができます。足元は湿っている場所も多いため、サンダルよりもスニーカーやトレッキングシューズなど歩きやすい靴がおすすめです。水しぶきがかかるほど川に近い場所もあるため、涼しさを楽しみたい方にはぴったりのスポットです。
山間部ゆえに天候が変わりやすく、雨上がりには路面が濡れて滑りやすくなることもあります。走行時にはスピードを抑え、カーブでの急な操作を避けるなど、安全運転を心がけましょう。夏場の混雑時には駐車場が埋まりやすくなるため、早めの時間に訪れるか、時間に余裕を持った計画をおすすめします。
白川水源
南阿蘇村にある「白川水源」は、日本名水百選に選ばれた天然の水源地です。湧き出る清らかな水は、飲料水としても利用できる高い品質を持っています。この場所には、無料で水を汲むことができる給水施設があり、水をペットボトルなどに入れて持ち帰ることができます。
白川水源には、名水の周りに設けられた遊歩道があります。森林浴を楽しみながら、湧水の音を聞きつつ散策するのがおすすめです。またこの場所からは、阿蘇五岳を一望できることから、魅力的な景観を楽しめるツーリングスポットでもあります。周辺には阿蘇の温泉地もあり、白川の名水と温泉を合わせて堪能するのもよいでしょう。
水源地では、冷たく澄んだ水が絶え間なく湧き出しており、透明度の高い水面を眺めているだけでも心が落ち着きます。現地ではペットボトルや容器を販売していることも多いため、手ぶらで訪れてもその場で名水を持ち帰ることができます。自宅に帰ってからも、ツーリングの余韻を感じながら名水を味わえるのが嬉しいポイントです。
夏場でも気温が比較的低く、木陰も多いため、休憩スポットとしても最適です。走行で火照った体をクールダウンさせたいときに、白川水源でひと息つくと、再び気持ちよく走り出せるでしょう。駐車場や周辺道路は観光客で混み合うこともあるため、訪れる時間帯には少し余裕を持たせておくと安心です。
山鹿温泉
山鹿市にある「山鹿温泉」は、古くからの歴史を持つ名湯として知られる温泉地です。旅館やホテルが軒を連ね、多くの湯めぐり客で賑わいます。この地の源泉は、やわらかな肌触りの湯で、美肌や疲労回復に優れた効果があると評判です。
山鹿温泉の中でも人気なのは、レトロな雰囲気を味わえる共同浴場や、情緒ある街並みです。趣のある建物が立ち並ぶエリアを歩いていると、どこか懐かしい気持ちになります。浴場によって雰囲気や設備もさまざまなので、時間に余裕がある方は何軒か湯めぐりを楽しんでみるのも良いでしょう。
ツーリングの締めくくりに温泉に浸かると、長時間のライディングでこわばった肩や腰の筋肉がほぐれていくのを感じられます。特に、阿蘇や天草を走った後に山鹿温泉に立ち寄ると、「熊本ツーリングを思い切り満喫した」と実感できるはずです。日帰り入浴ができる施設も多く、ふらっと立ち寄って1〜2時間ほどのんびり過ごすだけでも十分にリフレッシュできます。
夏は汗を流してさっぱりと、秋冬は冷えた体をじんわりと温めてくれる山鹿温泉は、季節を問わずライダーにうれしいスポットです。湯上がりには、地元のグルメやスイーツを味わいながら、今日走った道のことや、次のツーリングの計画についてのんびり考えてみるのも楽しい時間になるでしょう。
まとめ
熊本県には、阿蘇や天草、熊本城エリアなどを中心に、ツーリングを楽しめるスポットが数多く存在します。広大な草原や、雄大な火山、美しい海岸線、史跡など、さまざまな魅力があふれています。自然の息吹を感じながらツーリングできるコースから、ゆっくりと城下町の街並みを堪能できるスポットまで、バラエティに富んでいます。
それぞれの場所で、心に残る思い出を作ることができるでしょう。熊本ならではの魅力を、存分にお楽しみください。初めて熊本を走る方は、まず阿蘇エリアを中心にした日帰りコースから始めてみるのもおすすめです。熊本市内を起点に、ミルクロードや大観峰、草千里ヶ浜を巡るだけでも、熊本ツーリングの醍醐味をしっかり味わえます。
時間や体力に余裕がある場合は、翌日に天草方面へ足を延ばし、海沿いの景色と海鮮グルメを楽しむ1泊2日のプランにしてみると、山と海の両方を満喫できる旅になります。ツーリングを楽しむうえで大切なのは、「無理をしないこと」と「自分のペースを大切にすること」です。天候や体調、バイクのコンディションを確認しながら、休憩をこまめに取りつつ走れば、長距離でも意外と疲れにくくなります。
美しい景色に出会ったときは、安全な場所にバイクを停めて、ヘルメットを外し、風や空気の匂いをじっくり感じてみてください。その時間こそが、ツーリングの一番のご褒美かもしれません。熊本には、この記事で紹介しきれないほど、まだまだ魅力的な道やスポットがたくさんあります。何度か足を運ぶうちに、自分だけのお気に入りのルートや休憩場所がきっと見つかるはずです。
ぜひ、自分のスタイルに合ったツーリングプランを見つけながら、熊本の道と景色を末永く楽しんでください。


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